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PACHINKO TRILOGY-777-開催

本展覧会は、日本独特の娯楽である「パチンコ」をモチーフとした、3つの大型立体作品(3部作)で構成されています。 

詳細は展覧会サイトhttps://www.port-tsuyama.com/をご覧ください。

ご来場お待ちしております。

 

以下ステートメントです。

本展は、藤原が数年前より取り組んでいたパチンコシリーズの作品で構成されます。

日本的娯楽である「パチンコ」をモチーフにしたそれらの作品は、素材としてパチンコ玉やパチンコ釘を使用し、大型立体作品として構成されてきました。そして今回、今までの素材、手法にアレンジを加えて使った2 作品と、新たな素材、手法を使った新作を含めて3作品(3部作)と言う形での展示構成となります。3 作品の造形は、抽象的で幾何学的な形を有しています。そして、それらの形は我々が生活している中にある社会構造を可視化しようとするものです。田舎、都会関係なく全国隈なく存在し、我々が日常生活の中で無意識のうちに目にしているであろうパチンコを切り口に、震災、疫病を経験した我々の社会構造を考えてみようという試みです。 

パチンコ釘を使用した作品(社会主義的価値)、パチンコ玉を使用した作品(資本主義的価値)、そして新作となるパチンコ台を使用した作品(第三の価値)をそれらの造形の特徴からイメージした造形言語として提示します。これは当時、資本主義・社会主義に対してヨーゼフボイスの「第三の道」が指し示す意識、思考回路を念頭におきながら制作されたものです。また、展覧会場が銀行だったという歴史も今回の展示の意味を拡張させてくれます。

ハイアートと娯楽が共存するギミックが効いて豊かな創造性を呼び起こすそれらの作品は、価値観を揺さぶり、この展示会を経験することによって世界の尺度や見え方にそれまでとは異なる意味を感じるような、稀有な体験が得られる展示会となるでしょう。パチンコで「7」が3 つ揃う時があるように、3つの作品が並んだ時、鑑賞者の脳内でイメージがフィーバーすることを願っております。

 

  • 開催期間:2022年12月10日(土)~2023年1月29日(日)
  • 開催場所:PORT ART&DESIGN TSUYAMA(https://www.port-tsuyama.com/
  • 入場料:無料
  • 出品作家:藤原勇輝